【どうしても言いたい】インドで死にそうになった話

ちょっと順番前後しますが、今すぐ言いたい本当に死ぬかと思った話。
長い上に、写真無しでお送りします。

 

2017年1月18日(水)
18:10ヴァラナシ発の飛行機に乗って、デリーへ向かう日のこと。


宿で空港のドロップアウトをお願いすると、15:10出発とのこと。
空港までは車で約1時間。
移動含めて、猶予は3時間あります。
インドは渋滞するから、国内線でも早めに出発ね。余裕もってね。おけです。

 

15:10お迎えの人来ます。車まで10分ほど歩きます。

この時はまだ知りませんでしたが、ここから、私の死闘がスタートしました。

 

運転してすぐ、『めっちゃ渋滞してる!』と話しかけてくる彼。
確かに、メインガート付近はリキシャと自転車とバイクと車とバスが入り乱れたひどい渋滞です。
とはいえ、渋滞はよくあると聞いてたから、『おけおけ』と言います。

 

しかし、ひどい渋滞に次第に苛立ち始める彼。
すごい数のクラクションを鳴らし続けます。


私『17:25まではチェックインできるから。焦らなくて大丈夫だよ。国内線だし。』
彼『ひどい渋滞だ。たぶん17時になる。』

おお!なんだ!17時ならおっけーだよ。出国手続きないし。


しかし、彼の苛立ちはおさまることをしりません。

少しだけひらけた道路に出た瞬間から、彼の本気が顔を見せ始めました。

 

なんと、すごいスピードで前の車を追い抜いていくではありませんか!

せいぜい片側一車線ずつ、隣は砂埃がたつ未舗装の道。
時には砂埃を立てながら、さながらマリカーのように、砂の道に。
時には反対車線から来る車が見えてないかのように、反対車線に。
どんどん前の車を追い抜こうとします。

 

ところが、ここはインド。
前の車もそう簡単に抜かさせてはくれません。
逆にスピードあげて張り合います。
前から対向車きてるからー!ぶつかるて!

 

これ、映画で観たことあるやつ。
カーチェイスなの?

 

すっごいスピードでぶつかりそうになりながらも、瞬間でかわします。
砂埃が舞い上がります。クラクション鳴らされます。
もう怖くて声出ません。
黙ります。
なんなら舌出したらかむ。


と、ここで。彼の電話が鳴ります。

 

まさかとは思うけどー…

出ました。かれ。
彼、電話に出ました。

 

片手運転!危ないから!
なんだかわからないけど、思い切り怒鳴って電話切ります。

ふぅ。と一息ついたのも束の間。

 

もう一度電話鳴ります…


で、

で、

でるのかーーーい!

電話でた!しかもこの瞬間、何故か両手離した!!
車めっちゃ揺れる。砂埃まう。
やめてーー!!!死ぬからーー!!

 


人間本当に恐い時は、笑えてくるみたいです。
もう恐さを通り越して、何故か笑いがこみあげてきます。
ふふふ…


すると、そんな私の様子に気を良くしたのか、
かれ、突然話しかけてきます。
『ところでヴァラナシは何日いたんだい?』
しかも、思いっきし、顔こっちむけてるーーー!!
まえ!前みて前ーーー!

 

私『3日だよ。ショートだよね。ハハハ(渇いた笑い)』
彼『そりゃ短いな!次はデリー?何日いるの?』
私『ね…次?デリーの?(頭まわってない)…あーロンド…まえ!まえ!』
彼、めっちゃクラクション鳴らす

 

ちなみに、ヴァラナシの道路は信号はありませんでしたので、
皆様が今読んだこの死闘はノンストップで一時間繰り広げられました。

 


そんな死闘をくぐり抜け、私はいま、無事生きてブログを書いてます。


空港到着時刻は16:30。30分も前倒しです。

かれのご満悦ぶりは言うまでもありません。
彼『どうだい?(良い仕事しただろ?の顔)』
私『すごい。はやかったね。(いろんな意味で)』
彼『だろ?チップくれるよな!』

 

普段だったら断る場合もあるチップ。
この時ばかりはすぐさま払いました、
神様、生きて送り届けてくれてありがとう。と。

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写真は、生きてると強く実感したこの瞬間の、美しいヴァラナシの夕日です。

生きてるって素晴らしい。


ちなみに、18:15出発予定の飛行機は、一時間遅延。
この後空港で2時間待たされるのでした。

 


インド独特な死にそうな話を期待した皆様には、大変普通な話で恐縮です。

 

ちなみに、私はジェットコースターが大嫌いな種類の人間です。
どんなに好きな相手に誘われても富士急にだけは行かないでしょう。

絶叫好きのみなさま、ぜひヴァラナシに来た際は、オートリキシャだけではなく車にのってみることもオススメ致します。


みなさま、ご静聴ありがとうございました。

明日からは戻ってカンボジア編をお送りします。

 

 

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